2015年7月31日金曜日

 「センスは知識からはじまる」

以前アクセスの授業でも紹介された水野学さんの著書。
韓国でも翻訳して発行されてるそうです。
ところで、表紙のデザインが日本語版とは完全に違うのです。


こちらが日本語元書の表紙で、


こちらが韓国語版の表紙。

翻訳した外国の本を出版する時は、どの国の出版社でも売れるようにちょっと表紙のデザインとか広報に念を入れるんですが(外書はその国の作家の本より人の関心を引くのが難しいため)、これはちょっと入れすぎたんじゃないかな?と思っちゃいますね。
表紙のデザイン自体は良いんですが、この本の内容とデザインがちゃんと合ってるのか?が気になります。
自分もまだ読んでないんですけど、多分デザインに関するいろんな知識が書いてあるんでしょう。
デザインを語るデザイン関連書籍は、特にデザイナーの著書だとしたら表紙のデザインはなるべくシンプルな感じが良いと自分は思います。
本のデザインとは本を書いたデザイナーのデザイン分野が違ったとしても、’デザイン’書籍と認知した以上表紙のデザインも内容と関係付けて考えざるを得ないんですので。

まぁ、自分のデザインへの趣向もあるんですけど、自分が読みたいデザインなら日本語版って感じ。

2015年7月28日火曜日

こんなデザインもある。

今日はツイッターから流れて来たあるアルバムのデザインについて書こうと思います。
自分もよく知らない韓国のインディバンドのデビューアルバムなんですが、アルバムのジャケットとしては結構独特なデザインで凄く記憶に残りました。

 

COMPASS - EXPO(2015)

真四角に5X5のグリッドを作って、アルバムのタイトル「EXPO」の字通りに穴が開いています。
Oが重なった部分はその下の重なってない面の色が見えるデザインで、アルバムを全部開かなくても中に使ったいろんな色が見えるのが面白いです。
一見シンプルな感じがするのも気に入ります。
ジャケット全体が繋がっているのをよく利用したデザインだと思います。

確かにメジャーよりインディの方がデザイン的にはいろいろ新鮮な挑戦ができる感じ。
良いデザインを実物にするためのお金の問題は別なんですけどね。(笑)
とにかくこれもクリエイター研究課題のデザインに参考になりそうなのでちゃんと観察しておかないと…。

2015年7月25日土曜日

好きなポスターx3

好きなポスターは本当に数え切れないほどいっぱいありますけど、今頭に浮かんだ何枚かを紹介します。
なんか全部洋画ばっかり…。


control(2008)
イギリスのバンドJoy divisionのボーカルイアン・カーティスの伝記映画。
イアンを中心に背景の半分は黒に、半分は白にして人生の出入りを表現しています。
黒を背を向けて白に向かっているのも映画の内容の隠喩。
タイトルがピンクなのも自分的に好きなとこです。


Social Network(2010)
公開された時結構話題になってたポスターです。(デザイン的に)
映画も凄く好きなんですがこのポスターには本当に一目惚れでした。
人物の顔の上に文字を大きく載せる発想が凄い。それに右側をフェースブックのUIと同じデザインにして、何の映画か推測できるようにしているのも素敵です。
書かれた文章自体も挑発的な感じで映画の内容が気になる感じ。


Tinker, tailor, soldier, spy(2011)
イギリスの小説原作のスパイ映画。
シンプルなイメージと文字でできていて、凄く好きです。映画のポスターって言うより小説の文庫本の表紙の感じもしますね。
下のチェス駒は、原作を読んだ人にはネタバレになるのが素敵です(笑)


Grand Budapest Hotel(2014)
これも公開された直後有名になったポスター。
映画のタイトルでもあり、主舞台になるグランド・ブダペストホテルの真正面をイラスト化して使っています。
ちょっとアンティックな感じがするのが素敵です。

2015年7月24日金曜日

コカ・コーラ スリムボトル


コーラがあんまり好きじゃないためコンビニでコーラを見てもいつもスルーしてきましたけど、このアルミ瓶はスルーできませんでした。
デザインが可愛いすぎ。
形自体はいつものコカ・コーラ瓶と同じなんですけど、瓶の素材をアルミにしただけでこんなに違う感じがするんですよ。いつものなんか重そうな(実際に重い)感じがすっかりなくなってます。
素材もそうだし、中身が見えるのか見えないのかもデザインの見え方(?)にすごく影響を与えてます。
ガラス瓶より冷たそうな、飲んで涼しくなる感じが少なくなったのはちょっと残念な部分。


アルミ瓶になったため蓋も回して開ける蓋に。
コカ・コーラのロゴもいつ見ても飽きない素敵なデザインです。


まぁ、どうしても私はやはりサイダー派なんですけどね。

2015年7月19日日曜日

チラシのデザイン


昨日書店で見つかったこのチラシ。
5月からやっているイラストレーター長新太さんの展示会の情報が載っています。
折れている紙を開けるようになっていて、夏休み課題のクリエイター研究のデザインに参考になるかなと思って持ってきてみました。


裏はこんな感じ。
上側の展示会のタイトルやキャッチコピーの部分は折っても情報がちゃんと全部見えるようになっているのに、下側の美術館の名前が切れてみえなくなっちゃうのが気になります。


開けばA4サイズになります。
脳内地図っていう展示会のタイトルに似合う、開けば脳のイメージが見えるデザインです。
素敵なイラスト。


中はこんな感じです。
表面に文字やイラストの線が黄色になっていたのと逆にこっちは黄色が背景色として使われています。
情報の量が多すぎて目によく入らない感はあるけど、文字の配置自体は見やすいと思います。
色の配色とかをちゃんと頭に入れておかないと。

今週のブログ更新はこれで完了!
また来週の話題を探さないと…。
夏休み、自分は楽しみの一方寂しさを感じちゃいますね。
韓国から友達が遊びに来る予定はありますが、それも短い…(;_;)
こうなった以上一人でできる事をいろいろやってみたいと思います。

2015年7月18日土曜日

ぎおんご・ぎたいご辞書

今日はバイトの帰りに夏休み中読む本を買いに行きました。
欲しかった本は原研哉さんの「白」でしたが、他の読みたいデザイナーさんの本と一緒にアマゾンで買おうと思って、路線を変えて即興で選んだ本がこちら。


「擬音語、擬態語辞書」
2012年発行のとてもかわいい、デザインが強調された辞書です。
実際デザイン、芸術本棚に並べてありました。

ちょっと中身を見てみると、


こんな感じ。
写真とイラストと文字がいっぱいいっぱい。
一般的な辞書とは確かに違いますね。
一ページ一ページがデザイン書籍としての本分に忠実な感じ。


「ぴぴぴっ ぴぴぴぴっ ぴぴぴぴぴぴぴっ ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ」
のページ。
このページを見てこの本買おう!と思いました。笑

まだまだ立ち読みでちょっとだけ覗いただけで、凄く楽しみ。
楽しみながら勉強しながら頑張って読み切りたいんです!

2015年7月17日金曜日

全国高校野球選手権大会のシンボルマーク

四月のものなんですが、こんな記事がありました。
全国高校野球選手権大会100年、シンボルマーク決まる - 高校野球ニュース:朝日新聞デジタル t.asahi.com/ho54


全国高等学校野球選手権大会の100年記念作業として大会のシンボルマークを新たに作った、という内容です。シンボルマークのデザイナーは、アクセスの授業でも学んだ佐藤卓さん。
佐藤卓さんはまだまだ日本でのデザイン勉強を始まったばかりの自分も以前名前は聞いたことがある、この業界ではもう伝説的な方なんです。
アクセス授業の後佐藤さんがデザインした物をいろいろ自分で探して見たんですけど、このシンボルマークも一目で凄く佐藤さんのデザインだ!とすぐ分かるデザインだなぁ、と思いました。
バットとかグローブじゃなくてヘルメットをかぶってる球児がメインで、ちょっと斜め上を見上げてるのが優勝を目指す若くて暑い青春のイメージを効果的に出してる感じです。
http://shop.asahi.com/eventplus/9.3/54069/
このシンボルマークが入ったグッズも販売されていて、Tシャツは買いたいぐらいです。


自分は外国人で野球の大ファンっていう訳でもないんですけど…
去年家族旅行で沖縄に行った時、偶然テレビで甲子園の試合を見てハマってしまって(笑)その後韓国に戻ってアプリで決勝戦まで着実に見て…今年の夏も楽しみにしています。
去年のキャッチフレーズの「キラキラ輝く、キミの夏」も凄く気に入ったんですが、今年の「新たな夏、プレーボール。」はもう今夏が待ちきれないほどドキドキする素敵な文章だと思います。
いいなぁ、青春。

2015年7月14日火曜日

水曜日の猫


昼休み中にローソンで見かけたビール「水曜日の猫」。
長野県の地ビールメーカー「ヤッホーブルーイング」が発売したホワイトビールです。
ビールのパッケージデザインはどれもすごく丁寧に気を使ってデザインした感じがあって、コンビニでビールコーナーを見ているだけでも幸せな気持ちになりますが(ビールが大好きな訳もありますが 笑)…この「水曜日の猫」その中でも使用されたイラストも色も缶ビールではなかなか見られないすごく可愛いらしいデザインがよく目につきました。


2012年ぐらいから売り始めて今でもなかなか人気があるみたいです。
原材料のせいで発泡酒となっていますが、ベルギービールの伝統的な手法で作られているそうです。ベルギーのビールはあの有名なヒューガルデンが大好きで、この水曜日の猫も気になりますね。
夏休み中のバイトない日にゆっくり飲みたいんです。

なんかグーグルで画像検索をしたらこのビールと本当の猫を一緒に撮った写真がいっぱい出てきて(笑)ちょっと楽しい感じ。

2015年7月13日月曜日

大好きなアルバムジャケット(3)

大好きなアルバムジャケットシリーズの3回目です。
今日は自分の大好きな大好きな(笑)日本のバンドGreat3の「SINGLES 1994~2002」のジャケットです。


画像はアマゾンから。
上にも書いたようにこれでこのテーマの3回目の投稿なんですが、またもシンプルすぎるもので自分の好みがすごくわかりやすいなーと実感しています。(笑)
他のシングルとかアルバムはここまでシンプルさを出したものはなく、このアルバムのジャケットが異常に独特な感じです。
タイトルがないベストアルバムだからっていう理由かどうかはわかりませんが、タイトルがよく見えないほど小さく書いてあって、帯で何のCDか確認できるデザインになっています。大好きな曲ばっかり入っている自分にとってすごく貴重なアルバムですが、デザインも本当に大好きでいつもよく見える位置に置いといた記憶があります。
実物のCDを近くで撮って見せたいんですが、実物が今部屋にないのが残念。


こちらはDVD盤のジャケットです。
画像だけではちょっとわかりにくいですが、色だけじゃなく多分パターンも違ったはず…。
実物が全部韓国の実家にあって今すぐ確認できないのがまた残念。



この独特な世界観がもう、大好き。

2015年7月12日日曜日

ポール・ドリエセン 「卵の殺害」

今日はオランダのアニメーターポール・ドリエセン(Paul Driessen)の「卵の殺害(Killing of an egg)」の話をします。


約3分ぐらいのショートフィルム。
70年代後半、米国のMTVネットワークスが運営する児童向けのテレビチャンネル「ニコロデオン」の広告タイムによく流れてたアニメです。
今から40年ぐらい前だから結構昔の作品ですが、全然古い感じがしないのが凄いと思います。
黄色とちょっと薄い黒、白の三色だけでできているのが印象的。
内容自体も記憶の底に深く残りそうなものですが、その内容をもっと強烈に伝達するための表現方法が良い作品だと思います。
子供時代にこの映像をみた人の中では結構トラウマになったという感想もありましたけど…(笑)確かに子供が見るには怖いかもしれません。今見てもすこしぞっとする感じはありますね。

+)これと同じテーマの映像で「ダークナイト」の監督クリストファー・ノーランの初期の作「Doodle bug」という作品があります。自分も大好きな監督の作品なのでちょっと載せておきます。


こちらはちょっとホラー映画ぽい感じ。

2015年7月6日月曜日

銀座の伊東屋



銀座の伊東屋本店に行ってきました。
新宿店には行ったことがありますが、銀座の本店は初訪問。
リニューアルして先月再オープンしたばかりで、新しい建物って感じで満ちていました。
リニューアル前にはどんな感じだったか気になりますが、ググってもリニューアル後の画像が混ざっていてちょっと情報が探しにくいのが残念。

ともかく、リニューアルした建物は全12フロアで、いろんな文具とデザイン商品がいっぱいありました。
特に印象的で気に入ったのは7Fのファインペーパ。
一フロアが全部紙の為のフロアで、「色で選ぶ」・「目的で選ぶ」・「相談して選ぶ」の選択肢があって自分が探している紙に近づきやすくなってるのが素敵でした。紙の種類が数え切れないほど多いのも圧巻。
紙自体を楽しめるそんな空間だと思いました。



7Fの折り紙(?)作品。展開図?みたいな物もありました。
文房具屋って言うより、クリエイティブの為の空間って感じ。


8Fのクラフトコーナーで実際体験できるデザインパンチで作ったものです。
余裕があれば買って家に置きたいなぁ。

東京は本当に良いデザインに触れる機会が多い、いい環境っていう事実が体で体験できる伊東屋。
また銀座に行く時はもっとじっくり見回したいと思います。

今週は一日銀座を歩き回っただけで三日分のブログに書ける話題ができてよかったです…。w

2015年7月5日日曜日

ADC展行ってきました(2)

今日は昨日の投稿に引き継いでADC展の話です。
gggでの会員作品展示はADCメンバー作品のみの展示です。
これまでのアクセスの授業と、いろんな所でお名前を聞いている凄く有名な方達の作品を直接見ることができる良い機会でした。


ADCグランプリの植原亮輔さんと渡邊良重さんの「KIKOF」。
実物が展示されているのが凄く印象的でした。
実生活の為の物ではなく、極端的にデザインを強調した感じ。


オリエンテーションの時拝見した新村則人さんの作品も、やはり好きです。





モニターの画像だけで見れたそんな作品の実物がいっぱいあってわくわく。
凄く勉強になりました。

作品自体を見るのもよかったんですが、制作した方達の作品説明を読むのも凄く楽しかったんです。
一般作品も大概がADC会員の方の手が触れているのが記憶に残りました。
どんな方からでもいろいろ影響を受けているなぁ、なんて。そんな考え。

来月もなんか良い展示があったら見に行きたいんです。

2015年7月4日土曜日

ADC展行ってきました(1)

金曜日は銀座のgggとg8でやっているADC賞の展示会に行ってきました。
二回目のg8訪問。
学校に入ってから月一回は展示会に行くようになって、自分的はちょっと楽しい気持ちです。

今回の展示はgggでの会員作品展示とg8での一般作品展示に分かれていました。
g8からgggまでは徒歩7分ぐらいで行ける距離で、作品の数も十分一日で全部見れるのがよかったんです。
…で、今日は一般作品の方で自分が気に入った作品を何枚か載せておきます。



テレビ東京の「世界卓球2015」のポスター。
電通の方の作品で、卓球の早すぎる一瞬を表現したのが凄くかっこいいと思いました。
映画みたいなイメージが好きです。

 

スーパーラボの「アントワン・ダカタ写真集 福島」。
震災以後の寂れた福島の民家正面写真がぎっしり入っています。
いろいろ考えられる意味あるいい写真ばっかりでしたが、白と黒だけでデザインされた写真集自体もすごい作品でした。
家に置きたいそんな写真集なんですが、値段を検索してみたら16,200円(;)…


東海テレビの「震災から3年〜伝えつづける〜」のコマーシャルフィルム。
映像美も、意味も深い、目が離せないそんな映像でした。

あと今年のJAGDA新人賞をうけた白本由佳さんがここでも入賞しているのも印象的。
次の投稿では会員作品の方の話です!