2015年5月4日月曜日

ミン・ヒジンさん。(2)

ちょっと更新が遅くなりましたけど、今日はSHINEE(シャイニー)の話です。前の投稿でシャイニーのアルバムの中でも特にJULIETTE(ジュリエット)の話をすると書きましたが、ここでは全体的なミンさんのシャイニーのアートコンセプトを取り上げたいと思います。
結構活動経歴が長いシャイニーですが、ミンさんとの作業でシナジー効果が出た初めてのアルバムは「JULIETTE(国盤はROMEO)」です。



こんな感じの、タイトルのフォントデザインから写真のセレクト、色感の調整まで完璧にTumblr流行のインディー感性をすごく出しています。独特なサングラスも直接デザインした手作りで、全体的なコンセプトとの一貫性があってとても素晴らしいです。「シャイニー」と言ったらこのアルバムを一番先に思い出せるように、細かい部分まで丁寧に気を使って出来上がった作品です。
次はSHERLOCK(シャーロック)アルバムに載せられたミンさんのハンドドローイングアートワークです。


普段シャイニーと作業する時一緒に話したこととか感じたこと、ミンさんから見たシャイニーのイメージなどを自由な表現で抽象的に描いたものです。シャイニーと言うアーティスト自体の成長報告書を作る感じで描いたそうです。それが一つに集まって全体的なアルバムとシャイニーのイメージを完成するのがとてもすごいと思います。前作とのコンセプトとの一貫性があるのもすごい。

最後は、二つのパートで分かれている3集連作です。


「The misconceptions of you&me(私/君に対する誤解)」というタイトルです。シャイニーのメンバーの写真をコラージュして人の顔を写真で埋めたり消したり、黒で塗ったりしています。自分の理想の相手を思う気持ちを「夢」と「現実」の二つのテーマに分けて、その中から生まれた「誤解」と「本当に自分が探しいるのは誰なのか」をビジュアルで表現したそうです。テーマも訳も超現実的で、ミンさんの世界観がもっと深くなった気がする作品です。


これが3集の最後に公開された完成盤のジャケットです。当時は怖いという反応がほとんどだったですが自分は結構好きです。どうでしょうか。

今のシャイニーがこんなコンテンポラリーコンセプトの代名詞になったのは、多分ミンさん一人の力ではないけど、ミンさんの発想が大きな影響を及ぼしたのは明確な事実です。

次回はミンさんシリーズ(笑)の最後、他のアーティストとのいろんな作業物に対してのお話です。

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