2015年6月30日火曜日

岩井俊二監督の映画とポスター

多分本国である日本より韓国で愛されてる映画監督岩井俊二さん。
もちろん日本でも凄く有名な方ではありますが、何故か韓国での有名度が異常に高くて不思議です。
なんかこの投稿のためにポスターとかの資料をググッてみても韓国のウェブが出処だったりして…日本の著作権意識が高いのは知ってますけど、映画のポスター資料がウェブに残っていないのはちょっとあれ?って思っちゃいますよね…
とにかく、自分も凄く好きな岩井監督なんですが、やはり最近の作品よりはちょっと前の有名な作品の方が好きです。
今回紹介したいのは「四月物語」と「リリィ・シュシュのすべて」という作品です。

先ずは「四月物語」(1998)。
松たか子さん主演の映画です。今は大分年を取っちゃってこの映画でのキラキラ光る青春の感じはなくなってしまったんですが、綺麗でなんか落ち着いた感じが良い女優さんだと思います。
映画の内容は、大学に入学したばかりの女子大学生がいろんな日常の瞬間に出会うお話です。特別なストーリーの展開はありませんが、繊細で綺麗な青春の記録って感じ。
…でこちらがポスターです。


同じ画像を縦に並べて、上と下の方だけノイズを加えてまるで映画のフィルムを再生するような効果を出しています。映画も大体こんな感じで、1998年の映画だから実際古い映画なんですけどとても’フィルム上映’の味がする映像美良い作品です。

「リリイ・シュシュのすべて」(2001)は「四月物語」とは正反対の、凄く暗くてうっとうしい雰囲気。
’リリィ・シュシュ’というアーティストのファンを任ずる中学生たちの青春の暗い部分を話頭として出している、映像美も凄く良いですが音楽も素敵なそんな作品です。



平野と空の自然が綺麗な画像と、映画のキャッチコピーが右上に大きく入っているのが目立ちます。
好きで好きでポスターを買って壁に貼りたいぐらいなんですが当然売ってないんで(涙)つらい。

アップされたアカウントがオフィシャルではないんですが、一応予告編を載せておきます。
凄く良い映画なんで時間がある方は是非一度見てくださいね。


「四月物語」


「リリィ・シュシュのすべて」

2015年6月29日月曜日

もうすぐ6月も終わる

学校に入ってからもう3ヶ月ほど経ちました。
…ってことは自分が日本に来てからももう3ヶ月ってこと。
時間の流れが早すぎて泣きたい気持ちです。

それでもいろんな物を韓国に残したり、捨てたりしてまでここに来たことが
良い選択だったという確信が少しづつ生まれている最近でもあります。
学校楽しい、授業楽しい、楽しいことがたくさん。
まだまだ、という気持ちは当然ありますけど
今は今の生活が幸せだから、この気持ちを大切にして頑張りたいと思います。

今は紙面のデザインもウェブのデザインもどっちも好きなのが一番の悩みです。
どうすれば良いか今も正直わかりませんが、もうじきに結論が出るんじゃないかとは思います。
現役でウェブデザイナーとして働いている友達は
「この業界には来ない方が良いと思うよ」…とかの不吉なことを言ってましたけど(笑)
やりたいと思ったら相談にも乗ってあげる!とかも言ってたので
何処ぞのツンデレかよ…と思いつつも凄くありがたい気持ちです。

あんまりデザインとは関係ない身辺雑記を書いちゃいましたね。
あと二週で夏休みだから、こんな投稿もいいんじゃないかなぁーと自分勝手に正当化してみたり。

2015年6月28日日曜日

LoveWins!

昨日、全米州で同性婚が合憲となりました。
米国は各州ごとに法律があって今まで同性婚を認める州と認めない州が分かれていましたが、昨日付けで全米で同性婚を認めないのが憲法違反、ということになったんです。
この判決自体も凄く喜ばしい事ですが、自分の周りにもゲイ・レズビアンとしていろんな人権活動をしている友達が何人かいてその友達を考えるともっとめでたい気持ちになります。

虹色がゲイカルチャーを象徴するのは知ってる方が多いと思います。
合憲の判決が出たのと同時に、SNS上では虹色を使って今回の判決に歓迎の意思を表示する行動が急速に広がりました。
フェイスブックでは自動的に画像に虹色をかぶせてくれるアプリが出たり、ツイッターでは「#LoveWins」と 書くだけで虹色のハートが自動的に付いたりして判決を支持していました。


その他にも各サイトで一時的にサイトのロゴを虹色にしたりする事もありました。このブログで前に紹介した「Pitchfork」とかのサイトもこんな感じでロゴを虹色に染めていました。意味を持ちながらも凄く可愛い印象で自分的には結構気に入りました。



偶然にも今日、韓国では今年で16回目を迎える「クィア文化フェスティバル」というフェスティバルが行われました。凄く良いタイミング。
自分も何年か前から毎年参加していて、昨年も友達と歩き回ったりパレードを観覧したりしました。


これが昨年買ったりもらったりしたもの。
アンドロイドのマスコットのバッジが凄く可愛いです。

2015年6月23日火曜日

好きなフォント(2)Lucida Grande

やっとタイポグラフィーの課題A評価取れました。凄く嬉しいです。やった!
…という訳で、今日は前の投稿したCourierに引き続き好きなフォント話の二回目です。


Lucidaフォントファミリーの一つで、ヒューマニスト系のサンセリフフォントです。
今年Helvetica Neueで変わるまで、MAC OSのシステムフォントとして使われていました。
他のヒューマニストフォントとあんまり見た目で変わった点はないんですが、サンセリフのフォントだけど可読性が高くてFacebookとかのボディーテキスト(そのウェブサイトのメーンコンテンツのテキスト部分)のフォントとしてよく使われています。
Helvetica Neueと凄く似ていますが、Lucida Grandeの方がもっと字と字の間のスペースが広いっていうか、比較した画像を見ればはっきりとわかる差があります。lucida grande vs helvetica neueとかで検索すればすぐ結果が出ますので気になった方は検索してみてください(_ _)
自分的にはHelveticaも好きなんですが、Mac OSのイメージにはこのLucida Grandeの方がもっと合ってるんじゃないかなーと思います。Helvetica Neueはやはりwindowsでよく使われるArialと似た気がしますので…。あくまで自分だけの考えだとは思いますが(;)

2015年6月22日月曜日

人を幸せにするデザイン


友達からもらったお菓子。
包装紙の色が可愛いと思ってもっとよく見るとなんか気持ちが良くなる可愛い所がもう一箇所ありました。右上の笑っている雲(?)の表情が一個一個違ってました。一個食べる時に他にはどんな表情が描かれているのかな?と思うとちょっと楽しくなる感じ。
見れば見るほどフォントもそうだし色々可愛い部分が満載してました。

日本のデザインは、こんなお菓子の包装紙とかの細かい部分まで繊細なタッチで触れているのが好きです。
あんまり人の目が付かない所まで気をつけて丁寧に、そんな細かい部分を気づいた人が少しでも幸せで微笑ましい気持ちになれるように作ってるんだ なぁ、って感じ。
何か学校の面接の時もこういった話をした記憶があって…私は本当にそれが好きで日本にデザインの勉強しに来たんだとしみじみと感じているそんな最近の話でした。

2015年6月21日日曜日

JAGDAの新人賞展に行ってきた


金曜日にはJAGDAの新人賞展示会に行ってきました。
展示場のクリエイションギャラリーG8は思ったより広いところではなかったんですが、1時間〜2時間で全部見回るのが出来る、いつ行っても良いそんな展示場でした。
展示自体ははどうだったのかと言うと…凄く良かったんです!「JAGDAの新人賞を取る人は一体どんな物を作ってるんだろう」の答えになったって言うか、展示を見る前にちょっとネットで近年の受賞者の作品も一応目を通してはいたんですが、やはり実際の大きく展示されている作品を見るのは全く違うんだなーと思いました。受賞者の傾向性的な物は見えてきたけど、そんな途中で自分の個性的な部分は確かにある、そんなクリエイティブな人達が選ばれてるなーと。

今年の受賞者の中で特に凄いと思った方は宮下良介さんです。他の方も良かったんですが、自分が「これは好き!」と感じたのはこの方の作品。電通で働いていて、広告デザインに特化された方だそうです。「YKK AP」と言う会社の広告を長年担当していて、展示場の柱の四面が全部その広告の展示に使われていたのが印象的。時間が経って量が多くなってもっと意味が深くなる作品とかもあったのが面白かったです。ネットで「YKK AP 広告」と検索するだけでも画像がいっぱい出てくるので、興味があったら検索してみればちょっと面白い広告が見れると思います。

宮下さんが関わったCMをいくつか乗せて置きます。
展示場でも流れていた、自分がもう一度じっくり見たいと思った映像です。




+葛西薫さんと今年の受賞者のクリエイティブサロンがちょうどその日だったんですが、その後用事があったので行けなかったのが残念です…。

2015年6月16日火曜日

大好きなアルバムジャケット(2)

大好きなアルバムジャケットシリーズその2回目です。
今日のジャケットはこちら▼



イギリスのエレクトロニカデュオPet Shop Boysの「YES」アルバムです。
凄くシンプルな、チェックボックスのチェック みたいな形になっています。今までの投稿でも結構書いてますけど、自分はシンプルな物が大好きで、こんな簡単な図形でできているデザインは全部良いと感じちゃいます…その中で誰が見ても客観的に良いデザインもきっとあると思いますけど(笑)

この「イェス」のジャケットは、Pet shop boysのメンバー二人とMark Farrowと言う80年代からイギリスのミュージシャン達といろんな作業をしてきたベテランデザイナーさんの合作です。上のイメージが通常盤で、限定盤はアルバムの収録曲一曲一曲がインストルメンタルバージョンと一緒に各一枚にのCDに収録され、通常盤ジャケットのチェック の四角形の各色のジャケットに合わせて全部で11枚になってます。説明が雑なんですが(http://www.designindaba.com/articles/point-view/yes-pet-shop-boys-mark-farrow) このURLでイメージを見るとどうなってるのか分かると思います。



2010のBrit Insurance Design Awardsでノミネートされて、結構デザイン的に認定されてるジャケットです。もちろんPet shop boys自体もとても凄いミュージシャンですので収録曲も全部めっちゃ良いです。実際音楽フェスティバルで共演を見た時は本当好きすぎて涙が出そうでした…

是非一曲聞いてみて下さいね。


2015年6月15日月曜日

白猫・黒猫 リバーシ


アイディアワークの課題の材料購入しに東急ハンズに行った時発見しました。
リバーシ(オセロ)をちょっとアレンジして、一般的な白と黒の丸駒を猫の形にしたデザイン商品です。zero mission(https://zeromission.stores.jp/#!/)と言う若手の独特なアイディア中心のデザイン商品を作るグループが開発しました。単純に猫の駒が全部同じポーズをしてるんじゃなくて、走ったり座ったりそれぞれ違うポーズをしてるも独特なところです。また、白猫駒と黒猫駒どっちも一個だけ鼠の形をしてる駒があってそこも面白いポイントです。
とても可愛くて、オセロに興味がなくても猫好きの人なら購入したくなる良いアイディアの商品だと思いました。値段は 約五千円で可愛くない価格なんですけど…金銭的余裕があれば部屋のインテリア商品として買うのはどうかな、と。

2015年6月14日日曜日

ロゴデザイン「COUTUME」

今週は友達が韓国から遊びに来て、一緒にいろんなところを歩き回りました。
表参道のおしゃれなデザインの建物を見ながら歩いてると、素敵なデザインの看板もよく目に入りました。スマホで撮った何枚かの写真の中で一番気に入ったのがこちら。


この「COUTUME」と言うお店です。
ロゴからなんのお店か少し推理できると思いますが、どうなんでしょうか?
ちょっと調べてみると、フランス発の現代のパリを代表するカフェで結構有名なお店だそうです。
ロゴもパリの本店と同じデザインです。コーヒー豆を表す茶色の円と、多分水を表す水色の円と、その二つを結合した薄いコーヒーいろの雫の形の図形が集まっているデザインです。シンプルな感じがしながらもなんのお店なのか情報の伝達もある程度できる良いデザインだと思いました。
フォントも単純に既存の書体を使うんじゃなくて、ちょっとづつ波のように変形させたのも素敵なとこだと思います。

2015年6月9日火曜日

好きなフォント(1)Courier

今日は昨日の投稿に書いた通りに好きなフォントの話をしようと思います。
今日紹介したいのはPCに内蔵されている基本英語フォントのCourierです。




上がCourierで、下がCourier newです。
1950年代にハワードケトラーがデザインした、代表的なスラブセリフ系のモダンスタイルフォントです。
主にコンピュータープログラミングとかウェブのコーディングをする時のデフォルトフォントとして使用されています。基本フォントだからデザイン、特にウェブデザインの勉強をするなら必ず知っておく方が良いフォントとよく言われてます。
個人的には丸くて可愛い感じがしながらもおしゃれで自分のホームページとか小さいバナーを作るとき結構よく利用しました。もう50年も前に開発されたフォントですが今見ても時代感が全然感じないデザインで、これからもいろんなデザインに使用したい、そんなフォントです。

2015年6月8日月曜日

exo font

前の投稿でエクソのロゴデザインの話をしたんですが、今日はエクソのフォントをちょっと語りたい思います。
エクソには所属事務所が開発し、知的著作権の登録まで終えてデビューの時から使われているフォントがあります。

この画像のフォントです。グループ名を書く時はもちろんメンバーの名前を書く時とかいろんなエクソ名義の商品を出す時使われています。まあグッズとかに使うためデザインされたものだから長い文章にはちょっと合わないんですが、短い単語を書くとインパクトがあってかなり良いと思います。全てのアルファベットの曲線を排除して直線だけで出来上がってるのが独特な見所です。Zが斜めているのがイナズマに見えるのもポイントで自分的には結構好きです。

exoを見ていると、「exo」と言うアイドルを商品として売るのとは別に、「exo」の概念自体をブランド化してそこからロゴとかフォントとかいろんなデザイン商品を展開していくのが興味深いところです。比較の対象としてはちょっとアレかなとは思いますけど、アップルが商品の性能以外にもりんご模様のロゴとかシンプルなデザインで有名になったのと似てるかなぁ、と。内容物とは別のブランドイメージを良質のデザインから構築して行くって話なんですがなんか説明し難いですね…。

次の投稿は今日の投稿にちょっと続いて、いろんな好きなフォントの話をしたいと思います。

2015年6月7日日曜日

Love me right & exo logo

ファンだとまでは言えませんが好きなEXOがカムバックしました。
またミンさんと絡んで出た作業物です…私どんだけミンさん好きなんだろう…
とにかくPVを見てみましょう。


またTumblr!!!…的な感じ。
PVも曲も良いですが、今回もエクソはアルバムアートのロゴが特に素敵です。


これなんですが、シンプルな感じがしながらも「EXO」というグループ名を効果的に表現しています。
ところで、このロゴって角度を変えて見るとちょっと見慣れた図形が見えませんか?



ロゴを回転させると、立方体になります!(笑)素敵じやないですか?
こんなアイディアはどうやれば出てくるのか本当に見習いたい…。
多分一人の頭から出てきたアイディアではないと思いますが、自分が思う「良いデザインのロゴ」の
例として推薦したいそんなものなんです。



このロゴの以前にもエクソのロゴは本当に良いアイディアのデザインばっかり。
どれも好きすぎて一番好きなのを選べないぐらいです。
私はこのグループよりロゴの方が好きかも知れない、と思うぐらい好きです。
また次のアルバムではどんな煌めくアイディアのロゴを見せてくれるのかが楽しみです。

2015年6月2日火曜日

D.A.N.C.E.


今日は昨日書いた通りJusticeの「D.A.N.C.E. 」を紹介したいと思います。
2007年曲が発表された時、エレクトロニカシーンで大きな反応があった凄く楽しい曲です。
同時にポップアート風のPVも独特なセンスでカルト的な人気がありました。
Justiceと同じくフランス人監督の作品で、MTVミュージックアワードの今年のPVにノミネートされたんですが、残念なことで受賞はできませんでした。ヨーロッパのMTVでは受けましたけど…
歩いてる二人が着ているTーシャツをキャンバスとして描かれた絵がずっとアニメのように動いたり
変化したりするのがとても素敵です。絵が実物になって落ちるところもかっこいいですね。
個人的に好きな部分は、歌詞に合わせてタイポグラフィーが早く変化するところです。
こんあアイディアはどこから出てくるのかなぁ、と思ったり憧れたりしながら見ちゃうそんな素敵なJusticeのPVでした。

2015年6月1日月曜日

Her morning elegance


今日はストップモーション技法を使ったある有名なビデオを紹介したいと思います。


Oren Lavieの「Her morning elegance」です。
オリエンテーションでストップモーションビデオを作ると言われた時
一番先に思い出したのがこの動画です。
グラミー賞のベストショートPVの候補にもなって高く評価されて、
もう何年か前の作品なんですけど今見ても素晴らしいですね。
このPVの以前にもストップモーション技法は存在していましたが
この動画の素晴らしさは、ベッドを上から撮ってベッド自体を白いキャンバスとして使って、
空間の制約を乗り越えた部分だと自分的には思ってます。
彼女の朝、という曲のテーマとも凄く似合ってるし、本当に見て気持ちよくなるPVです。
歌い手のOren Lavieさんが直接監督として参加しているから
もっと曲とよく調和しているんじゃないかなぁ思います。

メーキングもあるので見てみてください。


次の投稿ではまた発想が独特で有名なPV、Justiceの「D.A.N.C.E. 」を紹介します!

+)ちょっと好きなもの以外の物も書いてみたいんですけど
いつもり道で何かブログに書ける良いものの写真撮って行こう!と思っても
重いカバンのせいかすぐ疲れちゃって全然撮れていません

体力不足が慢性的になっちゃって心配です…。